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歯周病について(第1弾)

帯広市の歯医者、患者様との長期経過を大切にする
【医療法人社団 大通り歯科クリニック】の院長の市川です。


今回から数回に渡り、歯周病に関してお話をしたいと思います。
アメリカではSilent Disease(静かに進行する病気)と
いわれています。

歯周病については悩みを抱えている方も
大勢いらっしゃることともいます。

0.歯肉炎とは? 歯肉炎と歯周病の違いは?
1.どういう状態か?
2.原因は何か?
3.予防法は?
4.治療法は

以上、6点に関して大通り歯科クリニックでの考え方を
お話ししたいと思います.


0.歯肉炎とは? 歯肉炎と歯周病の違いは?

歯ぐきだけに限られた炎症で、
歯を支えている骨などまでに炎症が
進行していない状態です。

少し詳しく説明しますと、

歯肉炎とは、歯肉(歯ぐき)に限られた炎症です。
出血・・・歯を磨いたときに血が出る。
腫れ・・・歯と歯の間の歯ぐきがふくらんでいる。
赤くなる・・・ピンク色ではなく赤くなっている状態です。

歯周ポケットという言葉を聞いたことが
あるかもしれませんね?

これは歯の周りのポケット(隙間のことを意味します。)、
歯肉炎つまり歯肉が炎症により腫れることによって
このポケットが深くなります。

しかし、歯周炎にまで進行していない歯肉炎では、
炎症が治ることによって,歯周ポケットは、
正常範囲に戻ります.


1.「歯周病」ってどういう状態?

簡単に一言で説明すると、
歯を支えている骨がやせる(吸収する)病気です.

やわらかい歯肉(歯ぐき)が腫れている状態を
「歯肉炎」といいます。
この炎症が続くと炎症が歯を支える骨にまで広がり、
骨がやせてしまうのです。

漢字でも「歯の周りの病」と書きますよね。
歯の周りには歯肉(歯ぐき)、骨、
そして歯根膜(歯と骨の間にあるクッションの役目を担う靱帯)
などがあります。

骨がやせることによって歯がぐらぐらしたり、赤くただれたり、
血が出るといった症状が一般的です。

固いものが噛めないことも歯周病が原因のことが
多いようです。
また,「歯が浮いた」感覚も歯周病が疑わしいと思います。


2.原因は何か?

大きく分けて
①炎症
②力
の2つの原因に整理するとわかりやすいと思います。

【①炎症】
第一に歯垢(プラーク)、歯石といった
歯の汚れが挙げられます。
さらに、骨が痩せた結果深くなった
歯周ポケットも原因になります。

また、歯並びも磨きにくさに関わために
原因になります。
あと、冠と歯の境目が合っていない場合も
管理できない不潔な環境を作り出します。

【②力】
歯ぎしり、くいしばりによっても
歯周病は進行します。
プロスポーツ選手では瞬間的なくいしばりで
歯がボロボロになっている選手もいらっしゃいます。

でも、歯が悪ければ成績も下がり、
歯科医院で治療を受けているスポーツ選手も多いようです。


(次回に続く)

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2008年06月16日 11:52に投稿されたエントリーのページです。

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