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有害な仮歯と長期経過 パート3

パート3です.

大通り歯科クリニックでは長期経過を医院理念に掲げ,

院内一丸となって日々前進努力する医院を目指しています.

診査・診断に基づいたインプラント,歯列矯正,審美歯科,口腔外科,歯周病治療,義歯治療といった総合的に治療を行う包括的歯科診療を行っています.


さて,日々診療中患者様とお話しする中で,個歯トレー,個人トレーをご存じの方は非常に少ないと感じています.

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上の写真が個歯トレー,下の写真が個人トレーです.

歯科用シリコンの材料で精密な型取りを行う場合に用いられます.

下の写真は保険で認められている材料で型取りを行った写真です.



これを元に模型を作製します.



通常保険治療で認められている冠は,この模型で冠を作製します.

しかし,,長期間にわたり冠だけでなく,周りの歯肉を保護するために

より精密な冠を作るために,この模型で型を取るための器を作ります.



一本の歯のための器を個歯トレーと呼びます.


そして,患者さん個人の顎の形に合ったオーダーメイドの器を個人トレーといいます.


保険治療で冠を作る模型で,なんと型取りの器を作るのです!!!!


何が違うか???


それは,歯と冠の境目は一般的に歯肉の溝の中に形成します.

そこの部分の型が正確に取れるのです.

保険の材料では歯肉の溝に形成された境目がちぎれてします.


一方,シリコンはちぎれることなく境目,削って冠の縁になる面と元々の自分の歯の根の境目まで取れるので,冠をどこまで作ったら良いかがわかるのです.



上の写真は個歯トレーの調整の写真です.

トレーがピッタリ合っているか試し取りをして調整を繰り返します.

もし,出来上がった歯が歯肉の中でわずかな段差があっても肉眼ではわかりません!

しかし,時間の経過と共にゆっくりと歯肉は下がっていくのです.


このことが非常に大切なことなのです.

色がきれい!透明感がある!隣の歯とあまりわからないので自分の歯みたい!!!


確かにこれも大切です!・・・・しかし,こんな事当たり前のことではありませんか????

大通り歯科クリニックでは長期間良好に経過すること!!が最も大切なことであり,

周りの歯肉との調和も長持ちすることが真理だと考えます.

これが医療なのではないでしょうか?



パート4では材質に関して簡単にお話する予定です.

少し,熱く語りすぎましたので,続きをご覧になりたい方だけ見ていただければと思います.滅多に見ることが出来ない写真を公開いたします.

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2008年10月25日 18:11に投稿されたエントリーのページです。

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