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歯の根の先  長期経過からの展望その2

大通り歯科クリニックでは,医院理念である長期経過にこだわっています.

その一例をご紹介します.

今回は歯の根(歯根:しこん)に関してのお話しです.

虫歯が大きく,ズキズキと痛んだ経験がある方も多いと思います.

その場合,「神経をとる」と説明を受けることが多いようです.

歯の神経は「歯髄:しずい」と呼ばれ,非常に細い管の中を走行します.

神経を取った根の先に,もう一度細菌感染により病巣ができることがあります.

そこでは根の先でゆっくりと骨が無くなっていくのです.

しかも,全く本人が気付かないうちに!恐ろしいです.

前回の写真をもう一度見てみます.

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上の写真が治療前の写真です.

金属冠と歯根との間の土台を除去し,再び根の治療を行います.

正しい技術で治療すれば,おのずと結果が伴います.もちろん,長い期間にわたってできた病巣が治るには,少々時間もかかります.また,場合によっては理想的な治療ができない場合やすでに手遅れになっていることもあります.


治療直後の写真です.

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治療は保険外の特殊な方法で行いました.さすがに,骨はまだできていません.

そして,治療2年後の写真です.

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神経の管(根管:こんかん)は密封され,細菌感染も解消しておりました.

無事,根の先に骨ができていることを確認し,患者さんと一緒に喜んでしまいました.

レントゲン写真を公開することを快く受け入れていただいたB藤さん,有り難うございます.

こちらこそ,これからもよろしくお願いします!!!

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2008年10月03日 20:27に投稿されたエントリーのページです。

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